にかほ・象潟の岩ガキ

 秋田では夏の岩ガキが夏の風物詩になっています。中でも象潟の岩ガキは格別!これからの岩ガキシーズンに向けて象潟の岩ガキについて特集したいと思います!

 もちろん北前でも入荷予定ですので、ご期待下さい♪


の牡蠣 と の牡蠣

 県外の皆さんは「牡蠣の旬は冬でしょ?」とおっしゃる方もいらっしゃるのではないのでしょうか。この冬が旬の牡蠣は「真牡蠣(マガキ)」。この水揚げ時期は10月~4月の半年間です。ほとんどが養殖で小ぶりでクリーミーな味わいです。

 これに対して、夏の岩ガキは大きさも厚みもあり、見た目で明らかに分かるほどのボリュームがあります。プリッとした大振りの身に繊細でジューシーな味わいが詰まっているのです。また、天然物が市場に出回るということも大きな違いです。岩ガキ漁は象潟が7月解禁、小砂川が6月解禁ですが、8月中旬には終了してしまいます。限りある期間にしか楽しめない、まさに夏の風物詩なのです。

牡蠣のの決め手

 

 牡蠣は、海中に発生するプランクトンをエサに成長します。一般に牡蠣は一度岩にくっついてしまうと動けません。養殖の牡蠣は帆立貝の殻に幼生を付け、エサの豊富な漁場に放り込むことで成長させます。

 つまり、泳ぎまわる魚などと違って、その海域の水質が牡蠣の成長のカギとなるのです

象潟の岩ガキが格別な理由

 「天然は養殖より小さいんじゃない?」とお思いの方、そんなことはありませんよ!

 

 象潟町には鳥海山という2,336mの活火山があります。高い山から流れる雪解け水が伏流水となり、象潟沖に湧き水として注ぎ込み、牡蠣のエサとなる豊富なプランクトンを育みます。この恵みの水が流れ込む象潟の海は牡蠣にとってまさに楽園。雪解け水が流れ出る夏に身の引き締まったプリッと大振りの岩ガキが水揚げされるのです。

がくれた海の幸

 名水の条件は水温が低いこと。鳥海山の名水は「氷河水」とも形容されるほど冷たく、岩ガキの旬が夏であるのは、鳥海山の冷たい伏流水にあると言われています。

 獅子ヶ鼻湿原や元滝伏流水で80年の歳月をかけ湧き出す「平成の名水」を目の当たりにすることができます。